自分の髪に合ったシャンプー、選べていますか?

抜け毛やフケが気になる、ヘアカラーがすぐに落ちる・・といった悩みがあるなら、今使っているシャンプーが合っていないのかも。

もしシャンプー選びのときに、パッケージに書かれている、

  • 「柔らかい髪用」「ダメージヘア用」
  • 「しっとり」「サラサラ」
  • 「カラーリングヘア用」「パーマヘア用」

などの文句で選んでいるなら、これからは成分の特性から自分の髪にあったシャンプーを見つけてみませんか。

今回は、成分から見分ける自分に合ったシャンプーの選び方をまとめました。



私は、洗浄力の高さと安全性の重視から、長年石鹸シャンプーを使っていますが、それは私は髪を染めてもいなければ、パーマも当てていない、そして髪質に合っているから使い続けられています。


実は 20 代の頃に髪を染めていた時に、一度石鹸シャンプーを使ってすぐに挫折した経験があります。
その一番の理由は、カラーがすぐに落ちてしまうから。

その時に、石けんシャンプーはその成分の特性から、カラーやパーマが落ちやすくなるということを学んだのです。


成分の特性を知ると、自分の髪質や髪型に合わせたシャンプーを選びやすくなりますよ。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。





アミノ酸や石けん?成分から見る自分の髪に合ったシャンプーの選び方

シャンプーの成分は、

  • 水 50~70%
  • 洗浄剤 (界面活性剤) 30~40%

で構成されています。

この時、どの洗浄剤を使うかで髪に与える効果や目的が変わり、シャンプーの種類が以下の 4 つに分けられます☟

  • 高級アルコール系
  • アミノ酸系
  • 石けん系
  • ベタイン系


成分表は、配合量の多い順に書かれているので、基本的には、水の次に書かれている成分をみれば、それが何系のシャンプーなのか分かります。


では早速、順番にそれぞれのシャンプーの特性、成分名、向いている髪質や肌質をみていきましょう。
種類ごとに、実際のシャンプー例も紹介したいと思います。



高級アルコール系シャンプー

市販で買えるシャンプーの中で、一番多いのが高級アルコール系です。

合成界面活性剤の力で、泡立ちがよく洗浄力も高いため、使い心地の良さとさっぱり感が得られます。
さらに大量生産ができるので、安価です。


デメリットは、硫酸系の合成界面活性剤の強力な洗浄力によって、皮脂を過剰に落としてしまうこと。
皮膚や髪を変性してしまうほど刺激が強いので、バリア機能を破壊して免疫力が低下し、頭皮の乾燥などのトラブルを招く可能性があります。

また、長期間使い続けることで、化学成分の経皮毒による健康被害も心配です。


高級アルコールシャンプーの成分


  • ラウリル硫酸 Na, ラウリル硫酸アンモニウム
  • ラウレス硫酸 Na, ラウレス硫酸アンモニウム
  • ラウロアンホ酢酸 Na


高級アルコール系シャンプーに向いている髪質や肌質


  • 脂っぽい頭皮
  • 脂性肌


高級アルコール系のシャンプー例


ツバキ(TSUBAKI) エクストラモイスト シャンプー





パンテーン エクストラダメージケア シャンプー






アミノ酸シャンプー

シャンプーに配合される洗浄剤の中で、一番刺激が少ないのがアミノ酸系です。

アミノ酸は、私たちの肌を構成するタンパク質を作るのに必要不可欠な成分。
肌細胞と同じアミノ酸が主成分のシャンプーなので、地肌や髪への負担が少なく、肌が弱い人にもおすすめされています。


デメリットとしては、泡立ちが弱く洗浄力が弱いので、ヘアワックスでガチガチに固めた髪などは汚れを落としにくくなります。

また、他のシャンプーと比べると比較的高価です。


アミノ酸シャンプーの成分


  • ココイル~~
  • コカミド~~
  • ラウロイル~~

がつくもの。


アミノ酸シャンプーに向いている髪質や肌質


  • ダメージ髪
  • ヘアカラー・パーマをしている
  • 敏感肌



アミノ酸系シャンプー例


いち髪 濃密W保湿ケア シャンプー






ハーブガーデン シャンプー









石けん系シャンプー

天然油脂と苛性ソーダでできる、石けんから作られるシャンプー。
きちんと泡立てることで、高い洗浄力を発揮し、頭皮や髪の汚れをしっかり落とします。

また、石けんシャンプーは、排水されて川に流れた後に微生物によって分解されるので、環境にとてもやさしいです。

デメリットとしては、合成シャンプーに慣れた人が使うと、始めはごわつきやきしみを感じやすくなること。
また、洗浄力が強いので、パーマやヘアカラーが落ちやすくなります


石けんシャンプーの成分


  • カリ石けん素地 (脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム)



石けんシャンプーに向いている髪質や肌質


  • 健康毛
  • やや敏感肌~普通肌


石けんシャンプー例


パックスオリー シャンプー

  




arau. アラウ 泡せっけんシャンプー

  




ベタイン系

ベタインは、 砂糖大根(ビート)由来のアミノ酸系保湿成分のことで、 天然由来で肌や頭皮にも優しいです。

ベタイン系のシャンプーは、 両性界面活性剤と呼ばれ、洗浄力と共に髪の補修をする力も持っています。


低刺激、適度な洗浄力、目に入れてもあまりしみないことから、赤ちゃん用のシャンプーにも使われることも。
アミノ酸シャンプー、高級アルコールシャンプーに、ベタインを使っているものも多いです。


泡立ちは高級アルコール系シャンプーと比較すると劣るけれど、アミノ酸系シャンプーよりはよく、使い勝手も良いです。
一般的なシャンプーと比べると、比較的高価です。


ベタインシャンプーの成分


  • ~~ベタイン

とつくもの。


ベタイン系シャンプーが向いている髪質や肌質


  • ダメージ毛
  • ヘアカラー・パーマをしている
  • 敏感肌



ベタイン系シャンプー例


カウブランド 無添加シャンプー





Dolci Bolle ドルチボーレ アマンナシャンプー






まとめ

 特徴 
合う髪質・肌質
主成分
高級アルコール系泡立ち ◎

洗浄力 ◎

価格 ◎ (安い)

安全性 ×
・脂っぽい頭皮
・脂性肌
・ラウリル硫酸 Na, ラウリル硫酸アンモニウム
・ラウレス硫酸 Na, ラウレス硫酸アンモニウム
・ラウロアンホ酢酸 Na
アミノ酸系泡立ち ×

洗浄力 △

価格 × (高い) 

安全性 〇
・ダメージヘア
・ヘアカラー・パーマヘア
・敏感肌
・ココイル~~
・コカミド~~
・ラウロイル~~
石けん系泡立ち ×

洗浄力 ◎

価格 ◎ (安い) 

安全性 ◎
・健康毛
・やや敏感肌~普通肌
・カリ石けん素地 (脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム)
ベタイン系泡立ち 〇

洗浄力 〇

価格 △

安全性 〇
・ダメージヘア
・ヘアカラー・パーマヘア
・敏感肌
・~~ベタイン


さいごに

改めてシャンプーの成分を見てみると、なんでこんなに入っているの?と思わざるを得ない製品がたくさんあります。

それが必ずしも頭皮や髪のためではなく、表面的な手触りや使い心地を優先して髪にダメージを与えていることも。

シャンプーを選ぶ時は、しっかりと成分を確認して、自分や家族に合ったもの・必要なものを自分で選ぶ賢い消費者になりたいですね(^^)



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