「あれは何?」
「それはどういう意味?」
「なんで?」
子供のエンドレスな質問攻めに、どう答えてあげていますか?
我が家の坊は、ただいま なぜなぜ期 真っ最中。
先日も、雨上がりのお散歩の途中で見つけた、かたつむりに夢中になった坊は、
「かたつむりさん、何してるの?」
「なんで、葉っぱ食べてるの?」
「かたつむりさん、どこに行くの?」
「おうちはどこ?」
「おうちに誰がいる?」
「なんで?」
「・・・」
と、まるでイタチごっこのような、質問レース💧
子供の知りたい気持ちには、できるだけ答えてあげたいと思うものの、
疲れていたり、他にやらないといけない用事があったりすると、正直答えるのが面倒な時もありますよね。
でもこの時期の質問攻めは、幼児期の大切な成長過程のひとつ。
親がどう対応をするかで、将来の好奇心や物事への取り組む姿勢に 大きな影響がでてくるのです。
そこでこの記事では、
子供の好奇心を育てる なぜなぜ期の上手な対処法をまとめました。
また、学習意欲の育たない無関心な子供にしてしまう、言ってはいけない言葉も紹介していますので、
心当たりのあるお母さんは、今日から気を付けてみてくださいね。
なぜなぜ期はいつやってくる?
個人差はありますが、言語能力が発達して、自分で言いたいことが伝えられるようになる、
2 ~ 3 歳頃に なぜなぜ期が始まる ことが多いと言われています。
目にするもの触れるもの、
とにかくなんでも「知りたい!」という好奇心を満たしたい気持ちが、
質問攻めとして表れてきます。
また、脳の発達からも、この時期の子供は、
まるでスポンジのように、聞いたことや教えてもらったことをグングン吸収していきます。
子供の質問に上手に答えることは、子供の知識を伸ばすと同時に、
分からないことが分かる楽しさを経験する、とても大切な時期。
では早速、子供の質問攻めへの効果的な対処法についてみていきましょう。
![edfa270863ce1cafc6860ac65c7406b2_s](https://allaboutfamily.info/wp-content/uploads/2016/07/edfa270863ce1cafc6860ac65c7406b2_s.jpg)
好奇心の芽を育てる!子供の質問攻めへの5つの対処法
1. その場で答えてあげる
この時期の子供は、“ 答えてもらえる ” という経験を積むことが大切。
家事が忙しいときや、自分の気分が乗らない時に質問されると、
つい適当にあいづちを打ったり、答えるのが面倒になってしまうものですが、
できるだけ、その場で答えてあげるようにしましょう。
それは「正しい答え」でなくてもいいのです。
答えが分からなければ、
「そういえば、なんでなんだろうね!? ◯◯だからかな?」
「お母さんはこうだと思うなぁー。」
「◯◯だと思うけど、あとでちゃんと調べておくね。」
と、正直に伝えていいのです。
大切なのは、“質問を受け入れてもらっている”と子供が感じることです。
今、根気よくつきあってあげることで、
将来勉強や分からないことが出てきた時に、自分で調べたり人に聞いたり、分かるまで努力する力が身に付きます。
2. 丁寧に答えてあげる
答えを知っているときや分かるときには、できるだけ丁寧に答えてあげましょう。
この年齢の子供には、話しても分からないのでは?
と思うような内容だとしても、
私は、質問してきたその時が知りたい適齢期と考えて、ありのままを答えるようにしています。
3. 一緒に調べる
自分でも分からないことであれば、
本や図鑑、ネットなどで子供と一緒に調べましょう!
一緒に調べるメリットは、
- 自分も新しい発見があって、賢くなれる
- 子供に、調べれば答えが見つかること
- 分かる楽しさを伝えられる
ことです。
大人になると、当たり前すぎて疑問すら出てこないことが、たくさんありますよね。
子供は疑問に思ったことを素直に質問してきてくれるので、
気づかせてくれることが、たくさんあります。
私は一緒に調べて答えが分かったときは、
「質問してくれてありがとう!お母さんも勉強になったわ!」
と、坊を褒めるようにしています。
これを続けることで、調べれば答えが見つかること、
そして分かると楽しいことを、自然に伝えられます。
子供は知らないことをそのままにせず、自分で調べる習慣が身につきますよ。
4. 子供に聞き返してみる
質問に答えたり一緒に調べるだけではなく、ときには、
「◯◯くんはどう思う?」
と子供に聞き返してみるのも、いい方法です。
実際に坊に聞き返してみると、
「えっと・・、◯◯だから?」と、自分なりに考えた答えが返ってきます。
違う場合は正しい答えを教えてあげたり、
答えにたどり着けるように、ヒントを出してあげるのもいいと思います。
質問を返すことで、
自分でも考えてみる、ということを教えてあげられます。
ただこれを毎回やると、分からないまま曖昧に終わったり、
「ママ、教えてよ!」と、結局逆戻りということにもなるので、
たまに使うことで、効果を発揮します。
5. 他の人に聞いてきてもらう
回答を他の人にバトンタッチするのもオススメです。
「それは、お父さんに聞いてみてごらん」
「おばあちゃんなら知ってるかもよ。聞いてきてごらん」
「お母さんには分からないけど、お父さんなら知ってると思う。
帰ってきたら一緒に聞いてみよう!」
自分では思いつかないような返し方や答え方をしてくれたりと、
子供にとっても、いい体験になるものです。
絶対に言ってはいけない答え方
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1. 質問自体を否定すること
「うるさい!」
「そんなことママだって知らないの。」
「いちいち聞いてこないで!」
「そんなこと知らなくてもいいの。」
「今忙しいから、あっちで遊んでいて。」
2. 質問の内容を笑う
「そんなこと知ってどうするの!」
「そんなどうでもいいこと、いいじゃない。」
「それはそういうものだから。」
3. 無視する
矢継ぎ早に飛んでくる質問に、面倒くさくなって反応すらしない。
・・こんな態度や答え方を続けると、
疑問を持つことはいけないことなんだと学び、いずれ質問をしてこなくなってきます。
そうすると、身のまわりのことへの興味・関心や、
知らないことを知る楽しみを持たなくなり、
将来分からないことが出てきても、知る努力をしなくなってしまいます。
さいごに
子供は好奇心が旺盛だからこそ、心身や知能がぐんぐん成長していくもの。その好奇心の芽を、親の間違った対応によって摘み取ってしまうのは、とても残念なことです。
なぜなぜ期は、2 歳 ~ 3 歳頃から始まり、小学校に入るくらいまで続きますが、
答えようのない質問がきたり、矢継ぎ早に質問されるのは、せいぜい3歳~4歳くらい。
長い子育ての中の、その 1 年くらいは、
成長に必要な時期と割り切って、大切に過ごしていけるようにしたいですね。