「あれは何?」
「それはどういう意味?」
「なんで?」
子供のエンドレスな質問攻めに、どう答えてあげていますか?
我が家の坊は、ただいま なぜなぜ期 真っ最中。
先日も、雨上がりのお散歩の途中で見つけた、かたつむりに夢中になった坊は、
「かたつむりさん、何してるの?」
「なんで、葉っぱ食べてるの?」
「かたつむりさん、どこに行くの?」
「おうちはどこ?」
「おうちに誰がいる?」
「なんで?」
「・・・」
と、まるでイタチごっこのような、質問レース💧
子供の知りたい気持ちには、できるだけ答えてあげたいと思うものの、
疲れていたり、他にやらないといけない用事があったりすると、正直答えるのが面倒な時もありますよね。
でもこの時期の質問攻めは、幼児期の大切な成長過程のひとつ。
親がどう対応をするかで、将来の好奇心や物事への取り組む姿勢に 大きな影響がでてくるのです。
そこでこの記事では、
子供の好奇心を育てる なぜなぜ期の上手な対処法をまとめました。
また、学習意欲の育たない無関心な子供にしてしまう、言ってはいけない言葉も紹介していますので、
心当たりのあるお母さんは、今日から気を付けてみてくださいね。
なぜなぜ期はいつやってくる?
個人差はありますが、言語能力が発達して、自分で言いたいことが伝えられるようになる、
2 ~ 3 歳頃に なぜなぜ期が始まる ことが多いと言われています。
目にするもの触れるもの、
とにかくなんでも「知りたい!」という好奇心を満たしたい気持ちが、
質問攻めとして表れてきます。
また、脳の発達からも、この時期の子供は、
まるでスポンジのように、聞いたことや教えてもらったことをグングン吸収していきます。
子供の質問に上手に答えることは、子供の知識を伸ばすと同時に、
分からないことが分かる楽しさを経験する、とても大切な時期。
では早速、子供の質問攻めへの効果的な対処法についてみていきましょう。
好奇心の芽を育てる!子供の質問攻めへの5つの対処法
1. その場で答えてあげる
この時期の子供は、“ 答えてもらえる ” という経験を積むことが大切。
家事が忙しいときや、自分の気分が乗らない時に質問されると、
つい適当にあいづちを打ったり、答えるのが面倒になってしまうものですが、
できるだけ、その場で答えてあげるようにしましょう。
それは「正しい答え」でなくてもいいのです。
答えが分からなければ、
「そういえば、なんでなんだろうね!? ◯◯だからかな?」
「お母さんはこうだと思うなぁー。」
「◯◯だと思うけど、あとでちゃんと調べておくね。」
と、正直に伝えていいのです。
大切なのは、“質問を受け入れてもらっている”と子供が感じることです。
今、根気よくつきあってあげることで、
将来勉強や分からないことが出てきた時に、自分で調べたり人に聞いたり、分かるまで努力する力が身に付きます。
2. 丁寧に答えてあげる
答えを知っているときや分かるときには、できるだけ丁寧に答えてあげましょう。
この年齢の子供には、話しても分からないのでは?
と思うような内容だとしても、
私は、質問してきたその時が知りたい適齢期と考えて、ありのままを答えるようにしています。
3. 一緒に調べる
自分でも分からないことであれば、
本や図鑑、ネットなどで子供と一緒に調べましょう!
一緒に調べるメリットは、
- 自分も新しい発見があって、賢くなれる
- 子供に、調べれば答えが見つかること
- 分かる楽しさを伝えられる
ことです。
大人になると、当たり前すぎて疑問すら出てこないことが、たくさんありますよね。
子供は疑問に思ったことを素直に質問してきてくれるので、
気づかせてくれることが、たくさんあります。
私は一緒に調べて答えが分かったときは、
「質問してくれてありがとう!お母さんも勉強になったわ!」
と、坊を褒めるようにしています。
これを続けることで、調べれば答えが見つかること、
そして分かると楽しいことを、自然に伝えられます。
子供は知らないことをそのままにせず、自分で調べる習慣が身につきますよ。
4. 子供に聞き返してみる
質問に答えたり一緒に調べるだけではなく、ときには、
「◯◯くんはどう思う?」
と子供に聞き返してみるのも、いい方法です。
実際に坊に聞き返してみると、
「えっと・・、◯◯だから?」と、自分なりに考えた答えが返ってきます。
違う場合は正しい答えを教えてあげたり、
答えにたどり着けるように、ヒントを出してあげるのもいいと思います。
質問を返すことで、
自分でも考えてみる、ということを教えてあげられます。
ただこれを毎回やると、分からないまま曖昧に終わったり、
「ママ、教えてよ!」と、結局逆戻りということにもなるので、
たまに使うことで、効果を発揮します。
5. 他の人に聞いてきてもらう
回答を他の人にバトンタッチするのもオススメです。
「それは、お父さんに聞いてみてごらん」
「おばあちゃんなら知ってるかもよ。聞いてきてごらん」
「お母さんには分からないけど、お父さんなら知ってると思う。
帰ってきたら一緒に聞いてみよう!」
自分では思いつかないような返し方や答え方をしてくれたりと、
子供にとっても、いい体験になるものです。
絶対に言ってはいけない答え方
1. 質問自体を否定すること
「うるさい!」
「そんなことママだって知らないの。」
「いちいち聞いてこないで!」
「そんなこと知らなくてもいいの。」
「今忙しいから、あっちで遊んでいて。」
2. 質問の内容を笑う
「そんなこと知ってどうするの!」
「そんなどうでもいいこと、いいじゃない。」
「それはそういうものだから。」
3. 無視する
矢継ぎ早に飛んでくる質問に、面倒くさくなって反応すらしない。
・・こんな態度や答え方を続けると、
疑問を持つことはいけないことなんだと学び、いずれ質問をしてこなくなってきます。
そうすると、身のまわりのことへの興味・関心や、
知らないことを知る楽しみを持たなくなり、
将来分からないことが出てきても、知る努力をしなくなってしまいます。
さいごに
子供は好奇心が旺盛だからこそ、心身や知能がぐんぐん成長していくもの。その好奇心の芽を、親の間違った対応によって摘み取ってしまうのは、とても残念なことです。
なぜなぜ期は、2 歳 ~ 3 歳頃から始まり、小学校に入るくらいまで続きますが、
答えようのない質問がきたり、矢継ぎ早に質問されるのは、せいぜい3歳~4歳くらい。
長い子育ての中の、その 1 年くらいは、
成長に必要な時期と割り切って、大切に過ごしていけるようにしたいですね。