ふと気が付くと、子供の鼻水がたらーり。
そのうち、くしゃみ連発!鼻水だらだら~。そして、夜には鼻づまり―――
子供が風邪を引いたときって、もちろん本人も辛そうでかわいそうだけど、正直親にとっても修羅場ですよね・・
特に夜、寝付いたと思っても、鼻がズビズビいって息がしずらいので、何回も寝返りを打ったり、すぐ目を覚ますし。
鼻水自体を取り除いてあげられたら話は早いけど、これがまた吸引器嫌がるので困ったもんです。
そうかといって、薬は使いたくない。
そもそも、風邪の特効薬ってないですからね。
そこで今回は、実際に我が家でやっている、
薬や吸引器を使わず子供の鼻づまりを解消する方法をまとめました。
組み合わせてやるのが一番いいのですが、子供との相性もあります。
子供の様子を見ながら、「これなら!」ということから試してみてくださいね。
子供の鼻づまり!家庭でできる5つの解消法!
- 生理食塩水を点鼻する
- 精油 (アロマ) を取り入れる
- 鼻づまりに効くツボを押す
- 加湿器で、部屋の湿度を上げる
- 寝るときは、上体を少し高くする
生理食塩水を点鼻する
生理食塩水というのは、食塩と水だけでできたもの。市販の鼻スプレーと違って、
薬品や化学物質が一切入っていないので、子供にも安心して使えます。
この食塩水を鼻に数滴落とすと、
たいていくしゃみを催して、ゴボッと一気に鼻水が出てきます。
くしゃみが出なくても、鼻をかませると、
かなりの割合で大量に鼻水が出るので、
鼻の中に溜まった粘液や細菌を、洗い流してくれるのです。
うちでは、グズグズした鼻水、今すぐなんとかスッキリさせてあげたい!
って時に、これが一番効果があります。
(鼻に差すときは、超!嫌がりますが、
やった後のスッキリ感は、本人もビックリ!)
大人だと、鼻うがいができますが、子供はまだできませんからね・・
生理食塩水スプレーは、薬局で購入できますが、
家庭でも簡単に作ることができるんですよ。
準備するもの
- 水 500ml
- 食塩 小さじ1杯弱 (4.5g)
- 500ml 容器 1本
- 鼻スプレー容器 (10ml 用など) 1本
(なければ、スポイドやお弁当に入れる魚の形をした醤油入れでも、代用可!)
生理食塩水の作り方
- 500mlの水道水を鍋に入れて、約5分間煮沸します。
- 火からおろして、食塩を入れてよく混ぜます。
- 冷めたら、清潔なスプレー容器に食塩水をとり、
子供の鼻に左右それぞれ1~3滴優しく落とします。 - 残りは、清潔な容器に入れて、冷蔵庫で保管します。
1週間以内に使い切らなかった食塩水は、破棄してくださいね。
気を付ける点は、塩分濃度だけ。
0.9%の食塩水を作ります。
0.9%濃度というのは、
1リットルの水に対して、9グラムの食塩を溶かしたもの。
ここで紹介しているレシピでは、その半分の量で作っています。
これは、体液とほぼ同じ濃度(0.9%)にすることで、
鼻の粘膜に刺激を与えないようにするためです。
それ以上、もしくはそれ以下の濃度だと、体の濃度と違うことで、
鼻の敏感な子供は、粘膜にしみて痛くなることがあるので、気を付けてくださいね。
精油 (アロマ) を取り入れる
植物のもつ力を、ぎゅ~っと濃縮して閉じ込めて作る、精油 (エッセンシャルオイル)。
子供にも使える鼻づまりの症状を楽にする精油は、この3つです:
- カユプテ
- ユーカリ・ラディアタ
- ラベンダー
これらの中から1種類、もしくは1滴ずつ、
ティッシュに垂らして子供の枕元に置いておきます!
鼻づまりを楽にして、よく眠れるようになりますよ。
まずカユプテは、
呼吸器系の不調を、楽にしてくれます。
子供にも使えるだけあって、効き目は穏やかですが、
殺菌効果、鼻や喉などの呼吸器の浄化、感染症の予防などが、
期待できると言われています。
ほのかに甘酸っぱさを含んでいて、馴染みやすい香りなんですよ(^^)
ユーカリ・ラディアタは、
鼻水や鼻づまりの解消、風邪やインフルエンザ、花粉症など、
特に鼻のトラブルに効果があると、言われています。
同じユーカリでも、ユーカリ・グロブルスがありますが、
こちらは香りも作用も強めで、子供には使えません。
必ずユーカリ・ラディアタを選んでくださいね。
ラベンダーは、アロマテラピーで最もよく利用されている精油で、
抗炎・抗菌・抗ウイルスのほか、リラックス・安眠効果があります。
敏感になっている鼻の粘膜の炎症をしずめてくれたり、
またリラックス効果で、質の良い眠りを誘ってくれますよ。
もう一つオススメなのは、
アロマ入りのクリームを胸元に塗ってあげること。
呼吸するたびに、アロマの香りを体内に取り込んで、
鼻づまりの解消に役立つだけでなく、呼吸もとても楽になります。
私は、風邪の引きはじめ (鼻水が垂れ始めたとか) の夜に、
マッサージも兼ねて、このクリームを坊の胸元に塗ってあげます。
ラベンダーと、ユーカリ・ラジアタの精油も入っています。
我が家では、鼻がグズグズいい始めた時も、
本格的な風邪に発展するのを防いでくれる、救世主的存在。
風邪をひきやすい冬の時期、
1つあると、家族みんなで使えて便利ですよ:
鼻づまりに効くツボを押す
ツボを押すと、そのツボにつながる体の新陳代謝が高まって、困った症状を緩和することができます。
鼻づまりを楽にしてくれるツボは、この3ヶ所!:
合谷 (ごうこく)
手の甲を上にして、親指と人差し指の付け根のあいだ。
押すと圧痛があるところです。
厲兌 (れいだ)
足の人差し指の爪の外側。
爪の生えぎわの角のすぐ下を押してみて、痛みのあるところです。
迎香 (げいこう)
左右の小鼻の、少し凹んでいるところ。
私は、迎香のツボに自分の中指と薬指を置いて、
鼻の穴を少し広げるように左右に伸ばしたり、
軽く上に押しあげるような感じで、刺激しています。
あまり力を入れると痛いので、やさしくしてあげてくださいね。
私は、先ほど紹介したアロマクリームで、
マッサージも兼ねて、ツボ押しをしています。
坊は小さいころからベビーマッサージで、
マッサージ自体に慣れているので、ジッといていてくれます。
でも、あまり慣れていない子の場合は、
撫でるようなそぶりで、さりげなくツボを押すという感じがいいかもしれません。
加湿器で部屋の湿度を上げる
空気が乾燥していると、鼻の粘膜も乾燥して、さらに鼻づまりがひどくなります。
部屋の湿度を上げておくと、
鼻の奥に溜まっている鼻くそも、湿気で取れやすくなって、
鼻が通りやすくなりますよ。
また、鼻が詰まっていると、
どうしても自然に口が開いてしまいますよね。
適度な湿度を保つことで、喉の乾燥だけでなく、
ウイルスや細菌からの感染を、防ぐことも期待できるんです。
ただ、加湿器は使いすぎると今度はカビの原因になるので、
湿度計で50~60%を保つのが理想です。
加湿器がない場合は、濡らして固く絞ったフェイスタオルを、
ベッドの近くにかけておくだけでも、違いますよ。
寝るときは 上体を少し高くする
平らな状態で寝ると、どうしても鼻が詰まりやすくなります。上体を高くした体勢になるように、布団を調節してあげましょう。
この時、敷き布団の下に、
バスタオルか座布団を入れると、調整しやすいですよ(^^)
子供の頭から腰までが、ゆるやかな傾斜になるのが理想です。
間違っても、頭だけが高くならないように!
喉が圧迫されて、余計に呼吸がしずらくなってしまいます。
さいごに
本格的に風邪をこじらせると、完全に治るまでに、どうしても1週間はかかってしまいます。
どうか初期症状でひどくなる前に、
今回の方法をぜひ試してみてくださいね。
お子さんの鼻づまりが早く解消されますように!