公園に出かけるのも躊躇してしまうような、うだるように蒸し暑い日は、赤ちゃんもしんどそう💧
いっそ、気持ちよく水浴びをさせてあげたいですよね。
でも、初めての赤ちゃんだと、プールデビューはいつからがいいのか、
安全面ではどんなことに気を付けたらいいのか、分からないものです。
そこでこの記事では、
- 赤ちゃんのプールデビューに最適な時期
- 家庭でプール遊びをさせるときの準備
- 事故を未然に防ぐための親の心構え
- 万が一、赤ちゃんが溺れた時の観察ポイントと注意点
など、赤ちゃんが安全に水遊びを楽しめるポイントを、分かりやすくまとめました。
ちょっと記事が長くなってしまいましたが、
どれもとても大切なことなので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
赤ちゃんのプールデビューはいつから?
ズバリ!おすわりが安定してできる頃から
ベビースイミングコースなどの募集では、
便宜上、「 生後 ◯ ヶ月から 」と月齢指定されているところが多いですが、
安全面から考えると、おすわりがしっかりできるようになっていることが目安です。
一般的には、6 ~ 8 ヶ月頃と言われていますが、
赤ちゃんによって個人差があるので、我が子の成長を基準にしてくださいね。
自宅で赤ちゃんのプールデビュー!水温や水遊びの時間について
1. 水の温度
水温は 25 ~ 30 ℃が適温です。
あまり冷たいと赤ちゃんがびっくりしたり、お腹が冷えてしまいます。
特に暑い日なら、25 ℃くらいが気持ちよさそうですよ。
水を適温にする方法は、 3 通りあります。
- 午前中に水を張っておき、午後に遊べるように温めておく
- 水道水を 10 cm ほどいれた後、やかん 1 杯の熱湯を入れてかきまぜる
- 長いホースがあれば、台所か洗面所の水道からぬるま湯を直接プールに入れる
ご家庭に合った方法で、準備してあげてくださいね。
2. プールは食後何分後から?
食後 30 分 ~ 1 時間が目安です。
ミルクや離乳食のすぐ後だと、水圧でお腹が圧迫されて苦しくなったり、
食べたものを戻してしまうことがあります。
3. プールの水の量
赤ちゃんの膝がちょっとかぶるくらいで、10cm程度。
赤ちゃんをプールの中におすわりさせたときに、
水が膝にかぶるかかぶらないかくらいで十分です。
ちょっと少ないかな?くらいの方が、
赤ちゃんも水を怖がらずに楽しく遊べますよ。
4. 水遊びの時間
赤ちゃんに負担のかからないのは、 1 回 30 分程度。
ベビースイミングスクールでも、
コースの時間は 30 分以内というところがほとんどです。
赤ちゃんの様子を見ながら、10 ~ 15 分に一回は水から出して、
5 ~ 10 分外で遊ばせて、また水に入って 10 ~ 15 分というように、
調節してみてくださいね。
5. プール用のおむつを履かせる
水圧や、遊びの動きで腸が刺激され、ウンチをしてしまうことがあります。
プール用のおむつを履かせてあげれば、
ウンチをキャッチしてくれるので安心です。
6. 直射日光は避ける
直射日光は避けて、パラソルや日傘などで日陰を作ってあげましょう。
また、コンクリートなどの照り返しで、頭が熱くなることがあるので、
たまに頭にプールの水をかけてあげると、気持ちよさそうにしてくれますよ。
7. 水遊びの後は水分補給
水遊びの後は、汗をかいて体内の水分が減っているので、
必ず授乳かミルク、もしくは白湯をあげましょう。
では次に、
家庭で赤ちゃんをプールで遊ばせるときの親の心構えについて、
みていきましょう。
赤ちゃんの水遊び!事故を防ぐために絶対守ること
1. 赤ちゃんから絶対に目を離さない
プールの中にいる時はもちろん、プールの周りにいる場合でも、
絶対に目を離さないようにしましょう!
たとえ水位が浅く、上手におすわりができていたとしても、
万が一赤ちゃんが水の中で転べば、20秒以下で溺死する危険があるのです。
呼吸ができなくなった赤ちゃんはパニックになり、逆に動かなくなります。
手をついて顔をあげるという防御反応は、これから学ぶことであって、
本能では身についていないのです。
赤ちゃんを水遊びさせるときは、
「常に赤ちゃんのいる場所まで 3 歩以内!」が鉄則です!
2. 浮き輪を過信しない
リング型うきわや腕うきわ、ベビーフロートなどは、泳ぐのを助ける遊具であって、
危険回避のための安全グッズではありません。
たとえ赤ちゃんが上手に水に浮いていて、楽しそうに遊んでいたとしても、
絶対に一人にしてはいけません。
3. 上の兄弟姉妹に注意を任せない
上の子に赤ちゃんの面倒をみさせるのは、親の責任放棄です!
たとえ「分かった」と言っても、それは、
“お母さんの言うことは分かった” という意味で、
万が一の時にどれだけ危険なことなのかは、まだ本当に理解できていません。
上の子だって、まだ子供。
水遊びに夢中になって、周りが見えなくなることだって大いにあります。
トイレなど、その場を離れるようなことがあれば、
赤ちゃんも室内などの安全な場所に連れていきましょう。
4. 水遊びのあとは毎回プールを片づける
家庭で水遊びをさせる場合、
遊び終わったら、毎回必ずプールやベビーバスの水をすべて抜き、
子供の手の届かない安全な場所に片づけましょう。
「水がもったいないし、明日も遊ぶからそのままでいいや・・」
は、親が気が付かないうちに、
子供が勝手に遊ぶ可能性もあり、とても危険です。
万が一溺れてしまったときは・・
どんなに気を付けていても、ふとした気のゆるみで、事故は起こってしまうものです。
万が一赤ちゃんが溺れてしまった場合は、すぐに水から引き上げて、
落ち着いて赤ちゃんの様子を観察しましょう。
以下の症状は、
命にかかわる重大な状態なので、すぐに救急車を呼んでください!
- 泡を吹く、もしくは血の混じった痰が出てくる
- 顔面蒼白、もしくは、顔やくちびるが紫色になる
- 意識もうろう、呼吸をしていない
また、意識があって元気そうな場合でも、
服を着替えて、タオルでくるんで体をあたためたら、
必ず医師の診察を受けるようにしてください。
というのも、溺死には、水からあがった後に起こる、
乾性溺水 ( かんせいできすい ) の危険があるからです。
これは、飲み込んだ水が気管の入り口でけいれんを起こし、
喉がふさがった状態になって、肺に空気が送り込まれず呼吸困難で死に至ることです。
後で大変な事態を引き起こさないために、
必ずお医者さんにかかるようにしてくださいね。
さいごに
水遊びは、赤ちゃんにとっても新しい発見がたくさんある楽しい時間。ただ、公共の水遊び場に行く場合は、
おむつが禁止されている ( = おむつしている子供は入れない ) ところがあるので、
事前に施設に確認してから、お出かけくださいね。
家の庭やベランダで水遊びさせる場合も、家だからとつい気が緩みがちですが、
子供の水の事故は、ほとんどが親の不注意で起こっています。
水遊びさせるときは、自分もゆっくり時間をとって、
子供と一緒に暑さをしのいで楽しみましょう!