お彼岸が近くなると、ご先祖様の供養をする準備が始まりますね。
秋のお彼岸には、お供え物として おはぎ を用意しますが、
これは、小豆あんを秋の彼岸の頃に咲く萩の花に見立てて、
「おはぎ」と呼ばれるようになったといわれています。
お墓参りや仏壇にお供えした後は、
ご先祖様と分け合っておはぎをいただきますが、
お供えの時期や、ご先祖様と分け合っていただく時期などが、あいまいになっているかもしれません。
そこでこの記事では、
- 秋のお彼岸のおはぎは、いつお供えしていついただくものなのか
- ご先祖様にも喜んでいただける、美味しい手作りおはぎの作り方
を、お伝えしたいと思います。
お彼岸といえばおはぎ ~ いつお供えしていついただくもの?
秋のお彼岸は、秋分の日を中日として、前後 3 日間を合わせた 7 日間。
2016年の秋分の日は9月22日なので、
9月19日~9月25日がお彼岸の期間です。
おはぎは、お彼岸の期間内であればいつ食べても大丈夫ですが、
一般的には、お彼岸の中日 ( 秋分の日 ) の 2 日 ~ 1 日前におはぎをお供えし、
秋分の日に仏壇からさげて、家族や親族と一緒に美味しくいただきます。
これは、秋分の日におはぎをお供えして食べることが、
『ご先祖様を敬い、亡くなった人を忍ぶ』という意味があることからですが、
今では、ご先祖さまを敬う気持ちがあれば、
お供えする日は多少前後してもいい、と考えられています。
また、おはぎは一度供えれば、毎日供える必要はありません。
我が家では・・・
我が家では、おはぎは毎年、実家の母と一緒に手作りしています。
お墓参りする場合は、
お供えしたその日に持ち帰って、家族と分け合って食べます。
お墓参りに行けない年は、
秋分の日の 1 日前におはぎを作って、仏壇にお供えし、
翌日、お彼岸の中日にいただくようにしています。
そこで次に、ひいおばあちゃんの代から受け継いでいる、
我が家のとっておきのおはぎのレシピを、紹介したいと思います!
ご先祖様への気持ちがこもった美味しいおはぎの作り方
美味しいおはぎを作るために、絶対に外せない 3 つのコツは、- 小豆は、その年に取れたての新物を選ぶ
- 小豆を煮るときに昆布を入れる
- うるち米ともち米の量は半々にする
です。
これさえ守れば、
コクのある甘味でホクホクの、とっても美味しいおはぎができますよ!
材料 ( 直径 3 cm のおはぎ 20 個分)
- 小豆 1 カップ
- 塩 少々
- 黒糖 大さじ 2 ~ 3
- はちみつ 大さじ 2 ~ 3
- 昆布 ( 約 5cm 角)
- うるち米 ( 白米・五分づき・七分づきなどお好みで ) 1 カップ
- もち米 1 カップ
- 塩 小さじ 1/2
- 梅酢 ( あれば ) 少々
【仕上げ用】
- きなこ 大さじ 3
- 白ごま 大さじ 1
- 塩 適量
作り方
- 小豆をボウルに入れて洗い、穴があいたりつぶれている豆を取り除きます。
小豆の 3 倍の量の水を入れて一晩おきます。 - 深めの鍋に移して昆布を入れ、蓋をして弱火で煮ます。
常に小豆に汁がかぶっているように水を足します。昆布はそのまま煮てしまいます。 - 小豆を指でつまんで、簡単につぶせる固さになったら OK です。
- 昆布を取り出し、熱いうちに木しゃもじでかき混ぜて、潰しながら水気を飛ばします。
鍋底に筋がつくくらいの固さ に仕上げます。 - はちみつと黒糖を加えます。
塩を味見しながら少しずつ足していき、粒あんを仕上がります。
入れすぎると塩辛くなるので、甘みが締まったと感じたらストップ します。 - 小豆を煮ている間に、ご飯を炊きます。
うるち米ともち米を 1 対 1 の分量で合わせてとぎ、1.1 倍の量の水に 30 分ほど浸水させておきます。
その後、塩小さじ 1/2 を加えて、炊飯器で普通に炊きます。 - 炊き上がったご飯をすり鉢に移し、すりこぎで半分くらいに潰します。
- 冷ました熱湯に、あれば梅酒を少し垂らして手水にします。
手水で手を濡らし、つぶしたご飯を丸めて直径 3 cm のおだんごを 20 個作ります。 - 炊き上がった粒あんを直径 2 cm と直径 1 cm に丸めておきます。
- 粒あんでごはんをくるむ、おはぎを作ります。
広げたさらしの上に 2 cm のあん玉をつぶして広げ、丸めたご飯をのせたら、さらしで包むようにあんでご飯をくるみ形を整えます。 - あん入りのごはんにごま塩きなこをまぶした、おはぎを作ります。
濡らしたさらしを広げ、ごはんをつぶして広げた上に 1 cm のあん玉をのせたら、さらしで包むようにご飯でくるみます。 - きなこ・白ごま・塩を混ぜたものを外側にまぶします。
- 2 色おはぎの完成!
さいごに
おはぎは、秋に収穫される、採れたての新鮮な小豆を使って作ることで、仕上がりのおいしさに差が出ます!
皮ごと使える「つぶあん」が醍醐味でもあるので、豆だけはケチらず、
農家の直売所などで、新物を手に入れてくださいね。
お彼岸の時期を、ご先祖様と共に気持ちよく過ごせますように。