せっかく作ったものも、これキラ~イ!
と言って、口もつけずにお皿を突き返される・・
栄養の事も考えて、一生懸命作ってるのに、本当にガッカリしますよね。
そもそも、食べたこともないのに、なんで嫌いって言えるの?
前は食べていたのに、なんで突然食べなくなるの?
今回は、子供の好き嫌いの原因と、
どうすれば食べ物のおいしさを感じてもらえるのか、
好き嫌いを克服する工夫の仕方について、まとめてみました。
今回の記事は、
今まさに、子供の好き嫌いをなんとかしたい!と、
気を揉んでいる、あなたのお役に立てるはずですよ!
子供の食べ物の好き嫌い!原因は?克服するにはどうする?
まずは、好き嫌いが起こる原因から、見ていきましょう。子供の好き嫌いが起こる原因って?
子供の好き嫌いが起こる原因は、大きく分けて、3つあると言われています。
- 危険を感知する本能から
- 初めて見るものへの不安から
- 過去の苦い経験から
順番に詳しく説明していきますね。
危険を感知する本能から
私たちの味覚や嗅覚は、体に有害物質が取り込まれるのを防ぐために、
危険信号を感知する役割を持っています。
特に、苦みや酸味に対して強く反応する傾向があるようです。
それもそのはず、
- 「苦み」=「毒」
- 「酸味」=「腐敗」
から体を守るために、本能的に嫌う味覚になっているからなんですね。
さらに、子供は大人よりも味への感受性が高い!
これも、体を守るための防衛機能が働いているためなんですよ。
初めて見るものへの不安から
私たち人間のように、肉や魚、野菜や根菜など、
色々なものを食べる雑食動物は、
初めて出会う食べ物を警戒する傾向があります。
「食べて本当に大丈夫なのか」、分からないからです。
1つめの本能と、性質が似ていますが、
そのなんだかこわい、不安な気持ちから、
防衛反応として、食べることを拒否してしまうのです。
大人の私たちでも、
旅行先の屋台で、見たこともない得体のしれないものが売られていたとして、
試してみるのに、ものすごく勇気がいりませんか?
・・ちなみに私は、一番初めに「納豆」を試した人を、
ものすごく勇気のあった人だと、尊敬しています!(ι`・ω・´)ノ
子供は大人よりも一層、初めてのものに対して不安を感じやすいもの。
その気持ちを少しだけ分かってあげることも、
克服への第一歩になります。
苦い経験から
前に食べた時に、喉に詰まらせて怖い思いをした、
食べた後に嘔吐した、おなかが痛くなった。
そんな苦い経験が、脳と結びついて、
たった一度のことでも、その食べ物が嫌いになってしまうことが、あります。
ちなみに、
この記憶というのは、かなり強く、しかも長期間残ると言われています。
前は食べていたのに、突然食べなくなったというのは、
たいてい、以前食べた時のトラウマがあることが多いです。
ただ、この場合は、味が嫌いというわけではない場合が多いので、
年齢を重ねるうちに、食べられるようになる可能性は、十分にありますよ。
私は、小さい頃かぼちゃを食べた後に激しく嘔吐したことがあり、
それがトラウマで、ずーーっと嫌いだったのですが、
大人になった今は普通に食べられています。・・むしろ大好きです!
(食べるようになったきっかけは覚えていないのですが・・)
子供の好き嫌い!克服するには?
子供の好き嫌いが起こる原因が分かったわけですが、でもだからと言って、「ああそうか、仕方ないな!」なんて、
済ませるわけにはいかないですよね。
やっぱり、栄養面からも、食の楽しみからも、
少しでも食べられるものを多くして、充実させたい。
そこで次に、好き嫌いを克服するための工夫の仕方について、
我が家で効果のあったものを紹介したいと思います!
1. 無理強いしない
まず、なによりも一番大切なのは、
嫌いなものや食べたくないものを、無理やり口に入れるなど、
力づくで食べさせることは絶対しないこと!
嫌いなものを無理やり食べさせたり、
食べるまで遊んではいけない!などの制限をすると、
食事の時間が楽しくなくなり、食べること自体に拒絶反応を起こしてしまいます。
今まで食べていた、他のものまで食べなくなってしまうことも・・(+_+)
食事は、メンタルにすごく影響されます。
「食べることって楽しい♪」「美味しい!」と感じると、
脳に刺激が伝わって、唾液や胃液が出て、消化も良くなります。
逆に、怒られながら食べたり、一人で寂しく食べる食事は、
美味しく感じられないばかりか、唾液も胃液も出にくくなります。
その結果、胃がもたれたり、食後に不快感を感じるようになってしまいます。
2. しっかりお腹を空かせる
どんなに美味しく作っても、キレイに盛り付けても、
お腹が空いていなくては、美味しく食べられません。
子供が小さいうちから、食事の時間を決めておくことが大切!
朝起きる時間を決めて、規則正しい生活をして、
おやつをできるだけ減らして、
食事の時間に、しっかりお腹をすかせる状況にしてあげることが必要です。
3. 調理や盛り付けに一工夫する
味?
食感?
噛みにくさ?
見た目?
子供は食べない理由を、はっきり教えてくれません。
そこが、親として悩ましいところですよね。
特定の野菜や食材が苦手な場合は、調理や盛り付けに一工夫をすることで、
克服できることがありますよ。
例えば・・・
- 野菜のアクをとって、苦みをなくす
- 苦手な食材は小さく刻んで、好んで食べるものに混ぜる
- 子供の好きな味付けにする(ケチャップ、マヨネーズ、バター、)
- 食材を、動物や花、星など、かわいい形に切る
- お子様ランチ風に、見た目に華やかに盛り付ける
辛抱強く探ることが、苦手克服の第一歩になります。
4. 買い物や料理に参加させる
野菜を洗ったり、食卓にお皿やお箸を並べるなど、
子供に、食事の準備や配膳を手伝ってもらいます。
お母さんと一緒に食事の準備を体験することで、
子供は、食事に興味を持つだけでなく、
「自分は頼りにされている!」
「自分も食事作りに関わった!」
という達成感から、食べるようになる子がたくさんいます。
我が家は、2歳になる前頃は、お皿を運んでもらったり、
じゃがいもやにんじんを洗ってもらいました。
(実際には、シンクで水遊び状態のようになったこともありましたが・・)
でも、食べるときに、
「これは、〇〇くんが洗ってくれたにんじんだよ。」
と言うと、あっ!という顔をして、口に入れてくれるようになりました(*^_^*)
お手伝いの内容は、お子さんの成長に合わせて、選んでくださいね。
5. 家庭菜園で野菜を一緒に育てる
種から芽が出て、やがて花が咲き、実ができる――――
そんな植物の一連の成長過程を体験させることで、
食材への興味や愛着が、とても高まります。
自分で収穫したトマトやきゅうりは食べてくれる!という話を結構聞いていたので、
実際に我が家もやってみました。
すると、芽が出てからは、毎日の水やりを担当してくれるようになり、
実をつけたプチトマトは、熟したものを収穫したそばから、食べてくれました。
(2歳前後から、子供用のジョウロで上手に水やりができるようになります♪)
生のトマトは絶対食べなかったのに、驚きと共に感動しました(*´ω`*)
自宅やマンションのスペースの都合上、家庭菜園が難しい場合は、
野菜や魚の図鑑を一緒に見て、
食べるものを身近なものとして、接していくのもいいと思います。
さいごに
いかがでしたか?嫌いになる原因、しくみを知ることで対処する方法が分かり、
それを実行することで、なんとか克服できる可能性は広がります!
子供が何でも食べてくれると、親も嬉しいですし、
なにより食事の時間がとても楽しくなりますよ。
同じく、子供の好き嫌いで悩んでいるお母さんたちの
お役に立てますように!