私は、坊を妊娠中に 「おむつなし育児」 のことを知り、
退院したら実践しよう!と思っていました。

・・しかし、帝王切開の術後の傷がふさがらないというトラブルが起こり、
半年間通院しないといけなくなったため、無理のない範囲でおむつなし育児を始め、
傷が完治した生後半年 ( 6 ヶ月) から本格的に進めました。


おむつなし育児は、一言でいうと、
赤ちゃんをおむつ以外で排泄するように促してあげること

赤ちゃんが生まれたら、当たり前のように病院ではおむつ替えの指導があるので、
なんの疑問も持たずにおむつを使っている人も、多いと思います。

でも本来は、赤ちゃんにおむつは必要ないんです。


そこでこの記事では、おむつなし育児はどういうものなのか、
そして、私が実際におむつなし育児をして感じたメリットを、まとめてみました。





おむつなし育児とは?

おむつなし育児は、
文字通り、赤ちゃんをおむつなしで育てること。

  • 赤ちゃんの排泄リズム ( 朝起きてすぐ、授乳中や授乳後、家に到着した後など )
  • 赤ちゃんの排泄サイン ( 泣く・落ち着きがなくなる・顔を赤らめるなど )

を見計らって、おまるやトイレに連れていき、
自然な形で排泄を促す育児方法です。

◆おむつなし育児の詳しいやり方については、別記事▶ でまとめたいと思います。


omutsu3



世界では普通におむつなし育児がされている

実は、世界の 70 %以上の赤ちゃんが、今もおむつなしで育てられています。

発展途上国では、紙おむつが普及していないためというのもありますが、
おむつなしが当たり前ですし、
昔の日本でも、ごく普通におむつなしで子どもを育てていました。


理論的には、たしかに新生児は、
まだ排泄をコントロールする神経や筋肉は、未発達です。
トイレを理解して、親に便意を伝える能力もまだありません。

でもだからと言って、
「新生児からおむつなし育児なんて、無駄じゃないの?」
と聞かれたら、私は迷わず「NO!」と答えます。


赤ちゃんでも、膀胱におしっこが溜まっていく感覚は分かりますし、
尿意、便意も感じます。

赤ちゃんをよく観察して、そのタイミングやサインが出たら、
おまるに連れていくことを続けることで、膀胱機能が鍛えられて、
徐々に排泄をコントロールできるようになっていくのです。



おむつなし育児は、常に赤ちゃんの様子を気にかけて声をかけたり、
服を脱がせたり着せたりするので、
自然とコミュニケーションやスキンシップの時間が増えます。


私が常に感じていたのは、理論云々よりも、
こうした親子のコミュニケーションを通じて信頼関係を築くことで、
赤ちゃんが安心して、サインを出して伝えてくれるということでした。



極端な話、犬や猫の赤ちゃんに、家の中で排泄してはいけないこと、
専用のトイレですることをトレーニングできるのだから、
人間の赤ちゃんができないわけはないのです!





「おむつなし育児」は完全におむつなしでなくてもいい

「おむつなし」と言っても、
全くおむつを使ってはいけないわけではありません


赤ちゃんのお世話をする人にとって、負担になりすぎない範囲で、
状況によっては布おむつや紙おむつも取り入れながら、
続けていければいいのです。

おむつなしにこだわりすぎて、育児を楽しめなくなったり、
疲れてイライラしながら毎日を過ごすことになっては、本末転倒!!


実際、私も自分の体調が悪い時や、お出かけが長時間に及ぶような時には、
布おむつ、紙おむつを併用していました。





おむつなし育児のメリット

精神面


  1. 赤ちゃんの体調の変化を敏感に察知できる
  2. ウンチは健康のバロメーター!
    形・色・においなど、なにか気になる症状が出た時に、
    すぐに気づいてあげられます。


  3. 親子のコミュニケーションが濃密になる
  4. おむつなし育児は、寝ているとき以外はほぼ赤ちゃんと一緒です。

    赤ちゃんが発するサインに敏感になり、坊の場合は生後 8 ヶ月頃から、
    おしっこやウンチのサインのようなものが、分かるようになりました。

    そのたびに「ちっち?」と聞いて、おまるに座らせていたので、
    1 歳になる頃には、坊の方から「ちっち」「ウン、ウン」などの言葉で、
    合図してくれるようになりました。


  5. 赤ちゃんの精神安定に良い
  6. いつも気にかけてもらえること、声をかけてもらえること、触れてもらえること・・・

    赤ちゃんは愛情の形がたくさんあればあるほど、
    精神的に安心して、成長していきます。


  7. 排尿感覚が育つ
  8. 最近の紙おむつは、メーカーで改良が繰り返され、吸収性が格段に優れています。
    吸収力が高いということは、おむつが濡れても違和感をほとんど感じず、
    排尿感覚が育ちにくくなってしまいます。

    その点、おむつなし育児はおしっこやウンチがでそうになる感覚、
    出た時のすっきり感などの感覚が、早くに養われます。





物理面・安全面


  1. 紙おむつを使用しないのでゴミが出ずエコ!さらに経済的!
  2. 1 人の赤ちゃんが、1 日のおむつを変える頻度の平均は、
    新生児 ( ~ 生後 1 ヶ月) は 10 ~ 12 回、乳児 ( 1 歳 ~ 約 2 歳) は 8 ~ 10 回、
    幼児 (約 2 歳 ~ ) は 5 ~ 6 回と言われています。

    3 歳まで紙おむつを使うとすると、1 ヵ月 30 日で単純計算してみても、
    10,000 枚以上消費することに・・・
    それだけのゴミが出るのです。

    さらに、紙おむつは買い足していかないといけないので、
    コストもものすごくかかります。


  3. デリケートな部分に化学製品を触れさせず、肌にやさしく安全!
  4. 紙おむつは、石油でできています。

    そして、尿やうんちをキャッチする部分には、
    漏れにくくするための吸収剤、消臭のためのデオドランド剤、その他、漂白・殺菌剤などなど・・・
    たくさんの薬剤が使われているのです!

    赤ちゃんの皮膚は、ただでさえ薄くて敏感。
    デリケートな部分に、24 時間ずっと、
    それを数年間つけっぱなしにするというのは、本当に心配。

    おむつなしだと、化学製品に長時間触れさせてしまう心配がなくなります。


  5. 布おむつの洗濯から解放される
  6. 私は布おむつと併用していたのですが、ウンチの場合、トイレで落とした後、
    ブラシを使ってある程度汚れを落としておかないといけないので、面倒になることも・・。

    おまるやトイレでしてくれれば、その手間が減ります。


  7. トイレトレーニングをしなくて良い
  8. 赤ちゃんの時から、「おむつなし」「おまる」「トイレ」が身近になっているので、
    後々大きくなっても抵抗が少ないです。

    2 ~ 3 歳から始めると、今までおむつの中でしてきた排泄を、
    全く別の環境でしないといけないことに、なかなか受け入れられない子もいます。

    周りを見ていると、2 歳以降は自我も知恵も体力もついてくるので、
    トイレを嫌がってなかなか進まない子もいて、大変そうです。





おすすめの記事