赤ちゃんが頭から床に落ちて、ゴンッと鈍い音が・・・

それは、ほんの一瞬目を離した隙に起こった出来事でした。泣きわめく赤ちゃんを、青ざめながらなだめる私。

・・我が家の息子、生後10ヶ月の時に、ベッドから落ちてしまいました。

後頭部を打ち、その4時間後に2回嘔吐。
念のためお医者さんにかかると、経過観察のために、病院で2泊することになりました。

幸い、何事もなく退院することができたのですが、赤ちゃんが頭を打った後、親がどう対応するかがとても重要だということを、身をもって体験したのです。

そこで今回は、赤ちゃんが転落して頭を打った後の注意すべき症状
そして、家庭で様子を見るときのポイントをまとめました。

これは、実際に息子がベッドから転落した事件と、総合病院のお医者さんから伺ったお話をまとめたものです。

同じように赤ちゃんが頭を打ってしまい、まさに今、震える思いをしている親御さんの参考になることがあるかもしれない、という思いで書きました。

どうか気を落ち着けて、読み進めてくださいね。





赤ちゃんが転落!頭を打った時のこんな症状には要注意!

迷わず病院へ行くべき症状

まず、赤ちゃんが頭を打った後
以下の症状があった場合は、迷わず病院にかからないといけません。

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  • 泣かずにボーっとしている (呼びかけても反応がない)
  • 手足の動きが鈍くなった
  • 痙攣 (けいれん) している
  • 耳や鼻から、血液や黄色い液体が出てきた
  • 何度も嘔吐する


これは、内出血など、脳になんらかの損傷がある証拠です。



また、すぐにこういった症状がなくても、
乳幼児の場合は、遅れて反応が出てくることがあるんです。

なので、


転倒して頭を打ったら、最低24時間は、
常に赤ちゃんの様子を観察してあげてください!




その時の観察ポイントを、次にまとめますね。


赤ちゃんが転落!家庭で様子を見る時のチェックポイントは?

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  1. 呼びかけて反応があるか
  2. 転落した後の様子は、普段通りか
  3. 転落後、何時間か後に嘔吐した場合、いつ、何回したか



1. 呼びかけて反応があるか


頭を打った直後は、ギャン泣きした。OK!
でも、その後の様子に変化がないかも、しっかり見ていてください。

というのも、乳幼児の場合、
何時間も経過してから意識が薄れてくることもあるからです。



日中は、ちょくちょく名前を呼んだり、
おもちゃで誘ったりして、反応があるかを確かめる。

夜中も最初の一晩は、2時間ごとに体をゆすって
反応があるか確かめましょう。





2. 転落した後の様子は 普段通りか?


  • いつもより機嫌が悪い (グズり続ける)
  • むずがる
  • 暴れる

・・・なんか、普段の様子と違うぞ、という場合は、

「頭が痛い!」
「なんだか気分が悪い!」

という、赤ちゃんからのサインです。


赤ちゃんは泣くことでしか、自分の意思を伝えられません。

どうか見逃さないで、まずはかかりつけの小児科に電話で状況を説明して、
指示を仰ぐことをおすすめします。





3. 転落後、何時間か後に嘔吐した場合、いつ、何回したか


赤ちゃんが頭を打った後、吐く原因としては、

  • 脳が損傷した (頭部の内出血など)
  • 軽い脳震盪 (のうしんとう)を起こした

の、2つの可能性が考えられます。


脳震盪 (のうしんとう)というのは、頭に強い衝撃を受けることで、
脳機能が一時的に麻痺する状態のこと。

乳児や幼児の場合は、内出血でなくて、
軽い脳震盪を起こした場合にも、吐くことがよくあります。


ぶつけてからすぐ、もしくは1時間以内に1度だけ吐いた場合は、
軽い脳震盪によるもので、たいてい問題ないと言われています。


でも、頭を打った後、数時間後に数回吐いたような場合は、
正直、判断は難しいです。


というのも、私がまず小児科の先生に電話相談した時も、
頭の打ちどころや強度などで、状況は変わるので、
総合病院で診察・検査してくださいと言われました。


我が家のように、「頭を打った4時間後に2回吐いた」という、
微妙な場合でも、結局何ともなかったというケースもあります。


でもやはり、繰り返し吐いたり、1時間以上経ってから吐く場合は、
手遅れになる前に、念のため病院で診てもらうことをおすすめします。






赤ちゃんが頭を打った!病院ではどんな対応をするの?

頭を打った時には、CT検査をするというイメージがありますよね。


でも、息子がかかった病院の方針は、
よっぽど重篤なケース以外は、1歳未満の乳児にCT検査はしない
でした。


というのも、
頭のCT検査1回で受ける被ばく量は、
なんと、胸部レントゲン検査400回分に相当するとか・・・!

私はこれを聞いて、正直恐ろしくなりました。


もちろん、
意識がないとか、頭蓋骨の骨折とか、けいれんを起こしているとか、
一刻を争う時は、CT検査は必要ですよ!


でも、一通りの問診と息子の様子から、
病院での48時間観察という判断になりました。(ホッ!)



では、
病院で過ごす2日間に、何が行われたかというと、

  • 体温
  • 血圧
  • 脈拍数
  • 瞳孔 (どうこう)

これら4つを、数時間ごとに (夜中も!) 確認するのです!


瞳孔確認というのは、
目に特別な光を当てて、意識の状態をチェックするためのもの。

瞳孔が開きすぎていないか、
左右で大きさが違っていないか、
右や左に偏っていないか、

などを見ることで、
神経や脳に異常がないかどうかが、分かるようです。





さいごに

何事もなく退院できたから言えることですが、
夜中のチェックは、かなりつらかったですね・・・

寝ている息子をわざわざ起こして、血圧計を付けたり、
目を無理やり開けて、瞳孔チェックされていたのですから・・・


慣れない病院のベッドという状況もあって、
結局私は一睡もできず、疲労困憊(-_-;)


でも、本当に無事で良かったです。
それだけは、心から言えます。


あなたのお子さんも、
どうか大事に至っていないことを、祈っています!


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